腸内を整えるには最適

乳酸菌は、お腹の調子を整える効果があると昔からいわれてきました。

なぜかというと乳酸菌がつくる乳酸や発酵酸によって、腸のぜん動運動が活発になります。
そのため、食物の消化や呼吸が良くなるのです。

乳酸菌は、昔からいろいろな事に有効だという事が経験的にしられています。
挙げてみると、胃酸欠乏、栄養不良による下痢、抗生物質誘導性の下痢、乳幼児の下痢、
慢性の便秘など数え上げるときりがありません。

特に下痢にたいする乳酸菌は、効果がてきめんにでます。
1960年代からも乳酸菌(ラクトバチルス・カゼイ)に対する報告があります。

症状として腸管感染症の抑制、胃腸症状の改善、難治性乳幼児下痢の改善に効果があったという事です。

発酵乳の整腸作用と言えば、従来は下痢や便秘の改善という程度だったのですが、現在ではさらにその効果が整腸作用だけにとどまらない事がわかってきました。発酵乳には、腸内のビフィズス菌などの善玉菌をふやし、ウェルシュ菌や大腸菌などの悪玉菌を減らす効果があります。

さらに腸内を酸性にし、腐敗産物、特にアンモニアを減少させます。

排便を促す腸のぜん動運動は、一日に1〜2回程度しか起こりません。なので、せっかく便意をもよおしてもその時に排泄しなければ、次第に腸は便意をもよおさなくなり、便通がない状態になります。排便をするには、十分な水分も必要です。力まずスムーズに排便できれば健康な便で水分が8割とたっぷりあります。

しかし、普通は1〜2日で、大腸を通過する便が何日もとまっていたら、水分はどんどん吸い取られて硬くなっていきます。りきんでもなかなかでない便は、ころころしていて水分が7割以下になっています。

便秘に対する実験をおこなってみました。
対象者は、下剤を使っても2週間に1度しか便が出ない女性達です。

その方達に、毎日ヨーグルトを300グラム以上食べてもらいました。結果、ほとんどの人たちが一週間程度で便がでるようになりました。乳酸菌やビフィズス菌の作り出す酢酸や乳酸が腸を刺激し、ぜん動運動を活発にするので、便通がよくなります。ヨーグルトを食べることは、便通だけでなく、腸内常在菌の構成も大腸に変化し、悪玉菌のクロストリジウムなども減少することから、ビフィズス菌も増えていきます。

便秘に悩んでいるのは、若い女性だけでなく高齢者にとっても問題です。特に寝たきりの方や認知症のお年寄りは加齢により内臓器官の運動機能が衰えてきています。その為、便秘が習慣化してしまい、便秘になると食欲不振になり、出るものもでなくなり、ますます悪循環に陥ってしまいます。

その為、高齢者にも便秘の解消に、ヨーグルトや乳酸菌飲料、食物繊維の積極的な摂取がすすめられています。埼玉県のある老人ホームでは、便秘の為、自力で排便できない認知症の老人には、やむえなく下剤を使用していました。

下剤を使用すると一日に10回以上も排便する事になり、下痢状態になってしまっていました。しかし、下剤の代わりにヨーグルトを1日、250グラム、20日間つづけてもらった所、10人のうち6人が排便の回数が減り、そのうち2人の方は半減したという結果がでました。

ふつうの硬さの便ではないものの、下痢状態は実験した全員が緩和しました。(ただし、腸内環境で常在菌のうちの悪玉菌クロストリジウムは、ヨーグルトを食べる前でも後でも増減の変化ななく、総菌数に対する割合は高いままでした)高齢社会になりつつある日本では、今後増えていくであろう高齢者の便秘はつらいものです。

この課題は、深刻なものになっていくでしょう。

乳酸菌やビフィズス菌をもっと利用すれば、高齢者の方や介護者の方も快適でつらさのない毎日を過ごせる事が高くなるはずです。

ップへ