健康は、腸内環境に影響される

1989年、英国のフラーという微生物学者がプロバイオティクスを「腸内常在菌の構成をコントロールする事で有効な機能をもたらす微生物」と定義しました。

微生物の働きを強調したのです。

さらに、1992年、ハーバーナたちは、「常在細菌のバランスの改善によって有益な作用をもたらすもの」として乳酸菌やビフィズス菌など新たな細菌の機能がある事を世間に気づかせました。90年代後半ににはいってくると、様々な学者によって定義された細菌は、「人の健康に寄与する生きた微生物、もしくはそれを含む健康食品」と再定義されることになりました。

乳酸菌やビフィズス菌になどの微生物は、病気を予防し、免疫力を維持したり、高める効能がある事がわかってきたからです。現在、プロバイオティクスとして世界各国で利用されている微生物は、ラクトバチルス(乳酸桿菌)ビフィドバクテリチウム、エントロコッカスなど、菌種・菌株は、50種類以上に及びます。

これらの働きは、乳酸や酢酸、バクテオリシン(抗菌)様物質などが腸内で発生して、多くの病原菌や腐敗菌が発生した場合、先ほどの乳酸菌やビフィズス菌が、その働きを抑制し、腸内環境を整えることがわかっています。

さまざまな研究機関が乳酸菌についての機能について研究をすすめており、乳業会社がその成果をいち早く商品化にしています。ヨーグルトは、それまでデザートとしての役割の食べ物だったのが、乳酸菌の機能をアピールしたことで健康機能食品へと食品としての立ち位置が変わりました。

このことが、昨今の健康ブームからヨーグルトが大ブレークした理由の一つと思われます。
ヨーグルトということで、プロバイオティクスは欧米が発祥と思われているようです。

実際は、異なります。発酵食品が多いアジア地域では、古来より乳酸菌の機能を上手く利用してきました。乳酸菌飲料は、日本独自のプロバイオティックスで、既に1930年大から販売を開始していました。

欧米の人は、ヨーグルトをたくさん食べていますが、必ずしも生きた乳酸菌の機能をうまく利用するとは考えていなかったようです。最近、乳酸菌の効能が注目されるようになってようやく認知されてきたというところが実際の状況です。

そういう意味では、日本での乳酸菌利用は、乳酸菌にとってパイオニア的存在なのです。

乳酸菌を利用した特定保健用食品では、今のところ整腸作用を表示しているだけになりますが、将来は、腸内環境コントロールによって、アトピー性皮膚炎の改善、花粉症の軽減などのアレルギー疾患への効能、血圧・コレステロールの抑制、胃潰瘍の予防・改善・免疫活性の維持・向上といったさまざまな効果への展開が期待されています。

プロバイオティクスが求める条件

プロバイオティクスとしての微生物(細菌)で求められるものは4つの条件が必要になります。
  1. 胃酸や胆汁酸などの強い酸によっても死なない事。
  2. 大腸内で増殖し、腸内常在菌のバランスを変える事。
  3. 腸内の腐敗物質を減少させる効果を持つこと
  4. 抗菌性物質の産生や病原細菌に対して抑制作用があること
1990年代の後半、腸内常在菌の全容が解明されました。分子生物学的手法で解明されたのをきっかけに、大腸へ直接届いて病気発症を予防し、免疫調整力を向上させるさまざまな菌の存在や機能が明らかになりました。

現在、乳酸菌に含まれる菌種は、250種類以上もあり。

その中でも名前がちている菌株のうちの約50種類は、その効能や機能が特定されつつあります。
中には、ヒト試験と呼ばれる、人間で効果を検証する実験で結果がでているものもあります。

しかし、その一方で、研究中のものもあり、さまざまです。

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